突然ですが
ご存知ですか?
新宿鮫。
これまで、私の周りでは出会ったことはないのですが、ひょっとすると熱心なファンの方もいらっしゃるかもしれません。
新宿鮫というのは、鮫、海洋生物のシャークではありません。
主人公のあだ名です。
組織的な根回しなど関係なく悪者に一気に噛みつき逃しません。
そんな振る舞いからヤクザや裏社会では「新宿鮫」とよばれ恐れられています。
そして
新宿鮫は新宿署の鮫島警部が活躍するハードボイルド小説です。
作者は、我らが大沢在昌先生です。
これまで映像化されたこともあります。
テレビドラマや映画ですが、真田広之さんや舘ひろしさんが 鮫島警部役を演じました。
◆新宿鮫(DVD BOX)

個人的には
最近活躍中の俳優でいうと岡田准一さんあたりが、鮫島警部役にはまり役ではないかと思っています。
(異論もあるかもしれませんが私見なのでご容赦を)
キャスティングできる機会と権限があればぜひ推薦してみたいですね。
(そのような機会も権限もありませんけど…)
さて、小説の方です。
新宿鮫の発表は1990年のようです。
その後、刊を重ねて、現在は「黒石」(新宿鮫Ⅻ)が発表されています。
「無間人形」(新宿鮫Ⅳ)は傑作でして直木賞も受賞しています。
私はもともと、光文社文庫で読み始めたので、その後も光文社文庫で揃えて読んでいます。
現在2023年は「暗約領域」(新宿鮫Ⅺ)を読み進めているところ。
鮫島警部のファンでもありますが、それを取り巻く人々もキャラがたっています。
悪者も魅力的に描かれていて、没頭できます。
ネタバレになるので内容は明かせませんが、面白いですよ~。
ネックとなるのは分量ですね。
「風化水脈」(新宿鮫Ⅶ)あたりから分量が増え始め、「暗約領域」(新宿鮫Ⅺ)は光文社文庫版では900頁を超えています。 なかなか読みごたえがあります。
◆愛読書「暗約領域」(新宿鮫Ⅺ)を読み進めています!(900頁超で読み応え抜群)

また読むときの雰囲気づくりも大切ですね。
家族が寝静まった週末の夜。
ロックグラスにウイスキーを淹れて新宿鮫を堪能します。
伏線が次々と回収されていくのですが油が乗り切り円熟味を増す大沢在昌先生の熱量を感じます。
興味のある方は是非!
新宿鮫の世界をご一緒ください。
弁護士 奥山 倫行
