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よく当たる占い~心理学的側面から~

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1.はじめに

 みなさんこんにちは。弁護士・社会保険労務士・キャリアコンサルタントの澤井利之です。

 今回はみなさんに、よく当たる占いについてお話ししたいと思います。みなさんは占いを気にされる方ですか。朝のテレビ番組や新聞雑誌などでも占いコーナーがあると思います。その結果を見て、一喜一憂とはいかないまでも、なんとなく気になってしまうということはあると思います。

 そこで今回は、あなたの性格の特徴をお伝えした後、今後についても占っていきたいと思います。



2.あなたの性格の特徴

 「周りから頼られる存在で、常に温かみをもって人に接することができる人です。よく気が付きまわりへの気配りも上手にでき、だれとでも合わせることができます。ただ、集中したいときに邪魔されたり、噓をつかれることに強いストレスを感じます。」

3.今後について

 「集中して努力すれば目標を達成できるでしょう。ただ、途中で障害もありますが、それを乗り越えてこそ結果をつかみとれます。必要な時に周りの協力を得ながら、取り組むことでその先に光が見えてくるでしょう。

 ラッキーアイテムはビールとたこ焼き。」



4.性格と占いの内容

 いかがでしょう。あなたの性格と今後について占ってみました。ズバリ当たっていませんか。

 このメルマガをお読みいただいている方は、私と面識がある方もいらっしゃると思いますが、お会いしたことがない方もいらっしゃると思います。そして、たくさんの方に記事を読んでいただいているのではないかと思います。

 それでも、性格の特徴や今後について書いてみました。  私には残念ながら会ったことのない人の性格や将来が見える特殊な能力は持っていません。それでもこのようにあなたの性格や今後について言い当てれるのは、そうした技法があるからです。


5.こたえ

 先ほどの性格の特徴や今後については抽象的な内容しか書いていません。ですので、読み手であるみなさんが必要な情報を補いながらご自分に当てはめた結果、「自分に当てはまる」と思ったのかもしれません。また、今後については、将来のことですので、正直だれにもわかりません。ただ、努力は報われるとの一般的に受け入れられる内容をもっともらしく書き、あとはみなさんが必要な情報を当てはめて解釈していただいた結果、よく当たる占いとなっています。

 これは、心理学では「パナーム効果」と呼ばれるものです。あいまいな性格に関する記述を目にしたとき、人は自分に当てはまっていると捉えてしまう傾向があるというものです。

 性格分析の申し込みをした人に全く同じ内容の性格診断結果を送ったところ、そのうち90%以上の人が「当たっている」と感じたと回答したとの実験結果があります(Eysenck and Nias,1982)。

 これは、人がさまざまな性格的側面を持っていますので、「あなたは〇〇ですね」といわれると、自分の中の〇〇な部分を探すことで「そうかもしれない。当たっている」と納得してしまうのです。ですから、だれにでも当てはまるような性格の特徴を示すと「当たっている」と感じてしまうのです。

 そして、自分の性格をズバリ言い当てられた後に、今後の占いについて示されると、同じように占いの内容に自分を当てはめて内容を解釈してしまうので、「当たっている」と感じるのです。将来のことですので、当たるも外れるもその時はわからないはずですが。そして、ある時たまたま占いの結果と同じ結果が発生したときに、この占いの内容を思い出し「ズバリ当たった。以前の占いの通りの結果になった」と思うのです。

 ちなみにラッキーアイテムのビールとたこ焼きは頑張ったあなたへのご褒美です。



6.まとめ

 性格分析や占いが一律によくないものだとは思いませんが、それを信じ切ってストレスを感じたり不当にご自身のパーソナリティに悪い影響を受けることは好ましくありません。

 そうしたことを避けるためには、知識を持つこと、正確な状況判断を行い、必要に応じて周りに助言や協力を得ることが必要です。

 今回は、みなさんにパナーム効果というものがあること、そして人はパナーム効果の影響を受けやすいものであることを理解していただければと思います。

 私は、大学時代法学部でしたが、教職課程を履修していた関係で4年間心理学について勉強する機会がありました。また、キャリアコンサルタント業務の中でも心理学の知識は必要であることからさらに学ぶ機会がありました。そうした知識の中でみなさんに関心を持っていただけるかなと思い、今回のテーマにしました。

 最後になりますが、判断に迷われたり、対応にお困りのことがありましたらご遠慮なく周囲の専門家にご相談していただければと思います。

弁護士 澤井 利之