私は、車には殆ど関心はなく、移動手段として使えればいいとしか思っていません。いろいろなものにこだわりはあるので、車に夢中になるのは理解できますが、私の場合は、興味が車に向かないだけです。
そのため、先日まで乗っていた車は、20年以上前のとても古い車でした。エンジンをかけたときにカーナビが日付を読み上げていましたが、いつからか全く違う日を読み上げたり（GPSのロールオーバー問題という現象のようです）、Bluetooth接続機能がついていなかったり、バックモニターが付いていてなかったり、カーナビにテレビ受信機能はあるもののアナログ放送対応だったりと、時代に取り残されたような車でした。
さすがに、車検をお願いしている店舗の方などに買い替えを勧められ、今年の車検のタイミングに合わせて買い替えました。とはいっても、車に興味はないので、四駆で、状態がよく、手ごろな中古車で探し、たまたまディーラーを訪れた際に、入庫したばかりのよさそうなSUBARUの中古車にしました。
買い替えと言っても結構古い中古車のため、最新技術が盛り込まれているようなものではありません。でも、実際、乗り換えてみると、思った以上に進化していることを実感しました。前の車と今の車は、10数年違いのモデルですが、上記のBluetooth接続、バックモニターなどはもちろん、運転をサポートする機能が急速に進化していました。特に、高速道路で、アクセルブレーキ操作をしなくても、設定速度を上限に前方車に追従して速度コントロールする機能、高速道路の車線に併せてハンドルを操作する機能（あくまでサポート機能）を長距離運転時に活用しています。
おそらく、多くの方が現在乗っている車では、上記のような機能は当たり前に装備していると思われますので、「今さら？」と思われるかもしれませんが、20年以上前の車を乗り続けた者としては、急激な進化を体験することになりました。今、開発が進んでいる自動運転システムなどは、生きている間に実用化しないだろうなと思っていましたが、なんだか、実用化はすぐに実現するような気がしてきました。
私は、大学卒業後7年間は、電機メーカーに勤務し、白物家電などのすでに完成しているような商品も担当していましたが、久しぶりに家電量販店に行くと、成熟しつくしたと思われる白物家電が、更に進化していることがよくあります。
ただ、高機能、多機能になればなるほど、せっかく搭載されている機能の一部しか活用できていない状況に陥りやすいので、直感的に機能を探すのではなく、どんな機能があるかマニュアルをざっとでも眺めなくてはならないなと思っています。
弁護士・弁理士 安藤 誠悟