1.YOSAKOIソーラン祭りについて
この記事をご覧になっている皆様は、YOSAKOIソーラン祭りをご存知でしょうか。YOSAKOIソーラン祭りとは、北海道札幌市で毎年6月に開催される大規模な踊りの祭りです。この祭りは、1954年に高知県高知市で始まった「よさこい祭り」と北海道の民謡「ソーラン節」を融合させたもので、1992年に北海道内の16大学の学生たちが実行委員会を組織して開催したものが始まりです。
本年のYOSAKOIソーラン祭りは、6月5日から6月9日にかけての5日間、札幌市内の25の会場において行われました。
2.YOSAKOIソーラン祭りの特徴と魅力
YOSAKOIソーラン祭りの公式ホームページ( https://www.yosakoi-soran.jp/knowledge/ )によれば、踊りの決まりごとは2つであり、1つは「鳴子を持って踊ること」であり、もう1つは「曲にソーラン節のフレーズを入れること」です。
鳴子とは、元々は農家におけるカラスやスズメ除け等として使われていた農具であり、これが転じてが楽器として使われるようになったものです。木製のカスタネットのような楽器で、高知市の「よさこい祭り」での踊りに伝統的に用いられています。
ソーラン節は、ニシン漁の「沖揚げ音頭」として歌われていたものであり、その発祥は、ニシン漁が盛んであった北海道の余市郡から積丹半島にかけての日本海沿岸地域と言われています。
音楽は、この伝統的なソーラン節のメロディを取り入れつつ、現代的なアレンジが加えられたものが多く、迫力のある演奏が祭りの雰囲気を一層盛り上げます。
YOSAKOIソーラン祭りでは、参加者の衣装も魅力の1つです。参加者は、華やかで色鮮やかな衣装を身にまとい、それぞれのチームが独自のデザインを競います。衣装には、和の要素が取り入れられ、伝統的な美しさと現代的なデザインが融合しています。
YOSAKOIソーラン祭りには、全国から多くのチームが参加し、各チームは数か月にわたる練習を重ねて本番に臨みます。学生チームから地域のコミュニティチーム、海外のチームまで、多種多様な団体が参加し、多様な踊りを披露します。

3.はじめてのYOSAKOIソーラン祭り
私は、北海道で生まれ育ったため、テレビでYOSAKOIソーラン祭りを見たことはありましたが、踊りや音楽が格好いいなとぼんやり思っている程度で、詳しい内容は知らず、実際に生で観覧したこともありませんでした。
そのような中、今回、令和6年6月6日開催分の観覧チケットをいただく縁があり、初めて実際に生で観覧に行くことになりました。
観覧には、当事務所の弁護士日西、三本竹、澤口、私の4名で参加しました。
以下では、私のYOSAKOIソーラン祭り初参加の感動を記したいと思います。

4.YOSAKOIソーラン祭りの感想
(1)街の風景の変貌について
YOSAKOIソーラン祭りの開催期間中、札幌の街はまるで夢幻の如く変貌を遂げます。大通公園をはじめ、主要な通りには色鮮やかな提灯が飾られ、華やかな装飾が施されます。その光景はまるで、夜空に咲き誇る花火の如く鮮やかであり、私の心を躍らせました。特に夜の帳が降りる頃、会場全体がまばゆい光に包まれ、幻想的な雰囲気が漂います。
(2)踊りと音楽の圧巻のパフォーマンス
初めて生で目にしたYOSAKOIソーラン祭りの踊りは、私にとって驚愕と感動の連続でした。一糸の乱れがない踊りは、まるで一つの巨大な生き物が躍動しているかのようでした。衣装や化粧、小道具に至るまで、すべてが計算し尽くされた美しさと迫力に満ちていました。メインステージでのパフォーマンスは圧巻で、観客の歓声と拍手が一体となり、その場の熱気は頂点に達しました。
(3)参加者と観客の一体感
YOSAKOIソーラン祭りのもう一つの魅力は、参加者と観客が一体となる点です。観客は、参加者の情熱に応えるように、手拍子や掛け声で応援し、その一体感がさらに祭りの盛り上がりを助長します。私は初めてながら、周囲の観客と共に声を上げ、手拍子を送り、その熱気を肌で感じることができました。
(4)美食への舌鼓
祭りの合間には、特設のフードブースでの料理を楽しむことができます。
大通公園西5丁目、6丁目では「北のふーどパーク」が開催されており、北3条広場(アカプラ)では「わっしょい!祭り×祭り広場」が開催されています。
特設のフードブースには、ジンギスカンやザンギ、味噌ラーメンといった地元の名物料理や北海道の新鮮な海鮮から、日本各地の様々なB級グルメまでが出店していました。札幌名物のジンギスカンやザンギとともに味わうビールは、まさに至福のひとときを演出してくれました。

5.おわりに
初めて参加したYOSAKOIソーラン祭りは、私にとって札幌の街全体が一体となって創り上げる壮大な祭りでした。参加者たちの情熱と努力、観客との一体感、そして美味しい料理の数々。これらすべてが融合し、私の心に深く刻まれる一日となりました。

弁護士 白石 森生
