1.はじめに
一部の方はご存知かもしれませんが、私は、大の温泉好きです。
昔は、三連休以上の休みがあれば北海道を離れ、日本列島津々浦々の温泉地に行くくらいは温泉好きでした(最近は、諸事情により行けていません)。
そこで、今回は、これまでに訪れた温泉地の中で、また行きたい温泉地を西日本と東日本(北海道は除きます)、一か所ずつご紹介したいと思います。
2.雲仙温泉
最初にご紹介するのは、西日本、長崎県雲仙市の雲仙温泉です。
雲仙温泉は、日本で初めて国立公園に指定された温泉地で、キリシタン殉教悲史の舞台としても有名です(以上、Wikipediaより)。

雲仙温泉をご紹介した一番の理由は、ずばり泉質です。
雲仙温泉の泉質は、pH2.2の酸性度が高い硫黄泉です。
泉質が近い温泉は、北海道でいえば上川郡弟子屈町の川湯温泉(pH1.7、硫黄泉ほか)、日本全国でいえば群馬県吾妻郡草津町の草津温泉(pH2.1、硫黄泉ほか)です。
つまり、肌がピリピリするほど、酸性が強いのです。
実際に、川湯温泉や草津温泉で入浴したことがある方は、この感覚がわかるかと思います。
ところが…
雲仙温泉は、肌がピリピリしないのです!
つまり、1時間だろうと2時間だろうと、ゆったりお湯に浸かってリラックスすることができるのです!

それでは、なぜ、雲仙温泉は、肌がピリピリしないのでしょうか。
残念ながら科学的な根拠まではわからないのですが、おそらく、メタ珪酸の含有量が理由ではないかと考えています。
メタ珪酸は、ざっくりいうと、お肌がすべすべになる成分で、含有量が100mg/kg以上になると、美肌効果が期待できると言われています。
雲仙温泉は、源泉にもよりますが、メタ珪酸の含有量が100mg/kgを優に超えているところがいくつもあるのです。
これまでに川湯温泉や草津温泉の洗礼を受けてきた身としては、長時間お湯に浸かることができる酸性泉は、衝撃でした。
雲仙温泉は、札幌からのアクセスは容易ではありません。
新千歳空港から福岡空港まで移動し、そこから自動車で3時間ほどの移動になります。
ほぼ一日がかりの移動となり、気軽に行くことはできないのですが、泉質に拘りがある方は、ぜひ一度、訪れてみていただきたいです。
3.奥飛騨温泉郷
次にご紹介するのは、東日本、岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷です。
奥飛騨温泉郷は、平湯温泉、新平湯温泉、福地温泉、栃尾温泉、新穂高温泉という5つの温泉地からなる温泉郷で、郷内全体の湧出量を合計すると、別府温泉、湯布院温泉に続き日本で第三位になります(以上、Wikipediaより)。

奥飛騨温泉郷をご紹介した一番の理由は、何といっても温泉地としての環境です。
奥飛騨温泉郷は、岐阜県高山市と長野県松本市のちょうど中間に位置し、周囲を山々に囲まれており、夏でも比較的気候が穏やかです。
新穂高は、夏でも最高気温が30度を超えることは少なく、天候が悪い日は20度を下回ることもあります
そのため、自然が溢れる北海道とどこか通ずるところがあり、初めて訪れたときでもどこか懐かしい雰囲気を感じます。
また、近くには奥飛騨クマ牧場があります(ちなみに、クマ牧場は、日本に6か所しかないようで、そのうち3か所が北海道にあるようです)。
ここでは、子グマと一緒に写真を撮ることもできます(おそらく、日本で唯一ではないでしょうか?)。

餌の林檎を持って手なずけているのですが、暴れ出したりしないか…と内心はドキドキで、表情が少し硬くなっていますね。
実家で猫を飼っているので、猫を抱くことには慣れているのですが、クマは体が硬く、毛もパリパリなので、とても新鮮でした。
肝心の温泉も、泉質が多様で、いろいろなお湯を楽しむことができます。
また、中には屋敷のような様相を呈した旅館もあるので、ひと昔前にタイムスリップしたかのような雰囲気も味わえます。
奥飛騨温泉郷も、札幌からのアクセスは容易ではありません。
新千歳空港から中部国際空港まで移動し、そこから高山駅まで約4時間をかけて移動し、さらに自動車で1時間半ほどかけて移動しなければなりません。
こちらもほぼ一日がかりの移動となり、気軽に行くことはできないのですが、クマと触れ合ってみたい方(?)は、ぜひ一度、訪れてみていただきたいです。
4.最後に
長々と温泉について語ってまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
もし、閲覧数が伸びるようでしたら、次回以降は北海道編・東日本編・西日本編のように、連載してみたいと思います。
また、もし皆様のおすすめの温泉地がありましたら、日本全国津々浦々、場所は拘りませんので、ぜひ教えてください。
それでは、今回はこのあたりで。
弁護士 田上 淳一
