本年9月18日から20日にかけて、委員会活動の一環として第27回犯罪被害者支援全国経験交流集会に出席するため、山口県に行ってきました。
私は、弁護士登録1年目から犯罪被害者支援委員会に所属しており、犯罪被害に遭われた方の法的な手続のサポートを行ってきました。弁護士登録をして3年目になりますが、これまでに担当したケースは数十件にのぼります。
案件を対応する中で、未成年の被害者が多いことに驚くとともに、事件後も後遺症や精神面で影響が残るケースを多く目の当たりにしてきました。そんな中で、弁護士としてサポートできる範囲に限界を感じることも多くあり、関係機関との連携が不可欠であることを実感していました。
今回の勉強会では、法医学者の先生からの基調講演をはじめ、犯罪被害者支援に長年携わっている弁護士や公認心理師の方からのお話を伺うことができました。
有識者によるパネルディスカッションでは、弁護士との連携について、弁護士の場合には受任した事件の範囲でしか対応ができないものの、関係機関と連携した支援が継続できた場合、長期の懲役刑のケースや、被害時は被害者が幼く成長後に被害を受けるケースにも対応できるというお話が印象に残っています。
私が関与した事案でも、被害者が未成年であり、かつ被告人に長期の懲役刑が言い渡されたケースがありました。私の職務は刑事裁判限りとなってしまいますが、被害者の方の生活は続きますし、今後どのような影響（精神面・身体面）を受けるかは予測不可能な面もあります。そういった意味では、長期的な視点で支援ができるようにしていかなければならないと強く感じました。
今回、初の山口県訪問となりましたが、観光は全くできず、深夜に札幌から到着した際、一人フグの唐揚げを求め居酒屋にふらっと立ち寄ったことが唯一の思い出です（笑）。淡泊ですが旨みがあり、非常に美味しかったです。
山口県は、少し足を伸ばすと自然豊かな風景や、寺社仏閣の歴史的な建物もあり、非常に魅力的な地域だと感じました。「西の京」とも言われる歴史のある山口県ですが、次回訪れる際には、ゆっくり観光を楽しみたいです。
弁護士 澤口 桜子