大人になってから始めた趣味の一つが「カメラ」です。
私は、知らない場所を旅行するのが好きなのですが、旅行するときには必ずカメラを持っていきます。旅の記録のためというよりは、旅先の町並みや風景をカメラで撮影すること自体が旅の楽しみの一つになっています。
みなさんは、愛機のカメラをお持ちですか?
私が初めて本格的なカメラを購入したのは、司法試験に合格し、約1年間の研修の修了試験を終えた頃です。
修了試験後、弁護士として働き始めるまでに間に約1か月の期間がありましたので、子供の頃から憧れていたイタリアに旅行に行くことにしました。
「せっかくイタリアに行くならきれいな写真を残しておきたい!」ということで、カメラを買おうと思い立ったのですが、カメラメーカー各社の違いもよく分からず、どのカメラを買えばいいのか迷っていました。
そんな中、ある言葉が私の頭の中で聞こえてきました。
『やっぱ、ニコンでしょ』
ご存知の方もいるかもしれませんが、当時、株式会社ニコン(以下「ニコン」といいます)のCMではキムタク(木村拓哉さん)が起用されており、「やっぱ、ニコンでしょ」という台詞が使われていました。
カメラを買おうと思うまでは気にも留めていなかったのですが、どのカメラを買おうか迷っているうちに「やっぱ、ニコンでしょ」という言葉が頭から離れなくなっていました。
そして、気づいたら、ニコンのカメラと共にカメラライフを始めていました。
購入したのは、一眼レフカメラ「D3500」というカメラです。

イタリア旅行では、買ったばかりの愛機でたくさんの写真を撮りました。
カメラの仕組みや操作方法に慣れておらず、明るさが暗かったり、構図が傾いているような写真もありますが、憧れていた町並みを撮影するのはとても楽しかったです。


弁護士として働き始めてからも、旅行するときには愛機を持っていきます。最近だと、冬の美瑛で雪景色を撮ったり、初夏の江部乙で菜の花畑を撮ったりしました。

ところで、事務所の先輩からこんな疑問を投げかけられたことがあります。
『写真なら、スマホで十分では?』
高画素撮影できるスマホや、一眼カメラで撮影したかのようなボケ感を演出できる撮影モードなど、スマホでも手軽にきれいな写真が撮れると思います。
私も以前はスマホ派だったのですが、一眼カメラを使用してみて一番の魅力に感じるのは、「ダイヤルを操作しながら写真を撮る」という体験そのものの面白さです。
もちろん機能面でも、シャッターのスピードを調整して肉眼では捉えられない瞬間を撮ったり(シャッタースピードを極限まで上げると雨や雪が一瞬止まったかのような写真が撮れます)、レンズの絞りを調整することで明るく、きれいなボケ感のある写真を撮ることができる等、優れている点はたくさんあります。
ただ、そうした機能面よりも、ダイヤルを操作して、ファインダーを覗いて、撮りたい構図を決めて、シャッターボタンを押す。押した時に「カシャ」という音とともに、微かな「振動」が指に伝わる。この一連の体験が、カメラならでは魅力だと思います。
カメラを触ったことがない方には、いまいちピンと来ないかもしれません。
そんな方は、是非、一度カメラを購入してみてはいかがでしょうか?(入門機であれば数万円で購入できますし、カメラのレンタルサービスもあります)
カメラを構えるのが楽しいと感じられれば、いつものお出掛けや旅行がさらに楽しくなりますよ!

最後に、私のカメラライフの夢は「Leica」のカメラを使うことです(ニコンのカメラももちろん使い続けます)。
「Leica」(ライカ)とは、ドイツの光学機器メーカーであるライカカメラ社が製造販売しているカメラのブランド名なのですが、他のカメラにはない独特の構造、撮影方法を楽しめるカメラです。
家電量販店でも一部取り扱っているお店がありますが、その希少性(そして機種次第では車一台買えるくらいの高価格!)ゆえ、店頭で触ったり、試し撮りすることができないほどです。
今年、当事務所に入所した河合弁護士がライカのカメラを持っていると聞いて、とても羨ましく思っていますが、私も、いつかライカのカメラを持ち、ライカ独自の撮影体験を楽しみたいと思っています。
弁護士 三本竹 寛
