先日、産業医研修の講師を務めるため、一泊二日で滝川市を訪れました。移動の合間にふと目に飛び込んできたのが、丘陵地一面を染める菜の花畑でした。視界の端まで広がる鮮やかな黄色と、当日のどんよりとした曇り空の灰色とのコントラストが思いのほか印象的で、思わず車を停めてしまうほどでした。

調べてみると、滝川市では1989年からナタネ栽培が盛んになり、現在では日本有数の作付面積を誇っているそうです。開花の時期は例年5月中旬から下旬にかけてで、訪れた際もちょうど丘陵地一帯が見頃の黄色に染まっているタイミングでした。風が吹くたびに花畑がさざ波のように揺れる様子は、写真だけではなかなか伝わらない迫力があります。春の訪れを実感することができました。

同地では連作障害を防ぐため、毎年作付けする区画を変えているとのことです。そのため同じ場所であっても、毎年少しずつ違った景色に出会えるというのも、なんだか旅情をそそられるところです。期間中は「たきかわ菜の花まつり」も開催されており、地域全体で景観を生かした取り組みが行われているそうです。

研修というやや堅い目的での訪問ではありましたが、思いがけず北海道の本格的な春の訪れを実感できた一日となりました。ほんの少し車を停めて景色を眺める時間を取れたのは、良い気分転換になりました。日々の業務に追われていると、こうした季節の移ろいに気づく余裕すら失ってしまいがちですが、たまには立ち止まって周りの景色に目を向けることも大切だと、改めて感じさせられました。
日々の生活の中で春の訪れを実感できる良い機会となりました。

弁護士 澤井 利之
